創立以来、学園を巣立った子供たちは450余名に及ぶ、社会福祉法人 白川学園

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脇田良吉・てつ 夫妻 礼拝堂と春風館(現在)
2025/02/12 ひなどり学園 事業所評価の集計結果       
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広報からのお知らせ
社会福祉法人 白川学園

 死(し)のとげは罪(つみ)であり、罪(つみ)の力(ちから)は律法(りっぽう)です。 わたしたちの主(しゅ)イエス・キリスト によってわたしたちに勝利(しょうり)を賜(たまわ)る神(かみ)に、感謝(かんしゃ)しよう。わたしの愛(あい)する兄弟(きょうだい)たち、 こういうわけですから、動(うご)かされないようにしっかり立(た)ち、主(しゅ)の業(わざ)に常(つね)に励(はげ)みな さい。
主(しゅ)に結(むす)ばれているならば自分(じぶん)たちの苦労(くろう)が決(けっ)して無駄(むだ)にならないことを、 あなたがたは知(し)っているはずです。
                       新約聖書『コリントの信徒への手紙 一 15章56~57節』

 1909(明治42)年創設の白川学園の歴史は百年を超える。この間、世の中は大きく様変わりし、人々の考え方や価値観も、その都度変化を遂げた。白川学園も例外ではなく建物や集う面々は勿論、果すべき役割や求められる機能も時代と共に変容した。最早、創設者 𦚰田良吉の時代を偲ばせる物を、目に見える形で、今の白川学園に探し出すことは難しい。けれど、どれほど時代が変遷しても、処遇や支援の形や内容は違っても、学園の在り方そのものは創設以来、きっと変わらないだろう。
 𦚰田良吉が学校教育から見捨てられていた児童らへ教育的関心を向けるようになったのは、1989(明治31)年、正教員として最初に赴任した京都市淳風小学校での体験による。当時、同校は校区に島原遊郭を包含する特殊事情に加え、貧しい家庭の児童らも多く、家庭や成育環境の問題から長期欠席や不就学とならざるを得ず、学業不振に陥る児童が他校より多かった。そこで、良吉は受け持ち児童すべてが進級できるよう補習授業を始めた。中でも特に成績の思わしくない児童に、親元を離れ、僧籍に送られていた男児が居た。彼は預けられた先で、いじめや虐待も受けていた。そこで、この男児を自分の下宿に引き取り、寝食起臥を共にして指導を心来たところ教育効果が認められた。
 温かい家庭において一定した教育方針の下で養育すれば、良い結果が得られることを、良吉は実感する。やがて、教員を辞し、生活を通して全人格的な教育を目指す生活教育施設 白川学園を創設し、以来、「家庭的・家族的」と言うキーワードを重視してきた。時代と共に施設規模は拡大し、環境面は中々、実際の家庭と同じにはならない現状を否定できない。さまざまな制約や制限から表面的にそれらを追及していくことが今は難しい。ただ、心における〝自由と休息″をもたらすであろう「家庭的・家族的」は保障したいと考えている。
 そうした白川学園の実践を根底で支えるのがキリスト教の信仰である。白川学園で暮らす子どもたちや利用者が抱える問題や課題は本人自身のどんな努力によっても多くを解消も解決もできない。では、彼らに寄り添い、支える立場にある我われの尽力によってはどうだろうか。残念ながら、その答えも「No」である。ならば、彼らの悲しみや苦悩も、そして我われの努力や労苦もまったくの徒労に帰するのだろうか。決して、そうではない。それは、冒頭の聖句にあるように、「主に結ばれているならば」つまり、イエスの愛の精神を根拠とする限りは、「自分たちの苦労は決して無駄にならない」から、そして、そのことを我われが知っているはずだから。ただ、その一点を信じることによる。
 施設とは、さまざまな矛盾を抱え込む場所である。障害が重いから、さまざまな家庭事情や難しい問題を抱えているから住み慣れた家や地域を離れて施設に入所しなければならないこと自体が大きな矛盾である。多くの矛盾を飲み込むことで、施設にはさまざまな困難がもたらされ、結果、社会的評価とは縁遠くなるばかりか、批判の矛先が向くこともある。例えそうであったとしても、社会に居場所を見つけられないでいる子どもたちや人々をまずは無条件で受け容れ、在りのままを肯定するところから始める。その精神と姿勢はいつの時代も決して崩さないし、失わない。その一点にこそ、我われ白川学園の存在意義があると確信し断言できる。

社会福祉法人 白川学園
理事長 𦚰 田   宣

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